宅建士試験に合格するためには、何年分の過去問を解く必要があるのか?

宅建士試験の過去問はどれくらいあるのか

宅建士試験(旧名称:宅建試験)は、昭和33年(1958年)から実施されているので、2015年2月時点では過去57年分の過去問があります。

1日1年分解くだけでも、2カ月弱かかってしまう量です。

過去問は解くだけではなく、解説やテキストで知識を確認していく作業が必要となるので、実際には2カ月以上の時間をかけることになります。

確かに、問題の演習をすればする程、学力はついていきます。

しかし、57年分の過去問の問題数は、合計で2,550問です。解説やテキストの確認の時間を含めて1問に10分かけた場合は、過去問を1周するだけで425時間もかかってしまいます。

これは明らかにやり過ぎです。そんなことをしなくても十分に合格できます。

問題数 年数 問題数
昭和33〜39年の試験 30問 7年 210問
昭和40〜55年 40問 16年 640問
昭和56〜現在 50問 34年 1,700問
2,550問

※現在の宅建士試験の問題数は50問ですが、30、40問だった時代もあります。

合格するためには、過去何年分までさかのぼればよいのか

それでは、合格するために必要な過去問は何年分なのでしょうか。

結論からいうと、市販されている過去問集の中から1冊選んで、それを繰り返しやり込むのが一番よいです。

市販されている過去問集は、過去10年分を載せているものが多いです。

10年分だと少ないと思う方もいるかもしれませんが、10年分で十分です。

考えられる理由は、以下の3つがあります。

最新の法改正に対応している

法改正というのは、法律の内容が変わることです。

法律の内容が変われば、法律が改正される前では「正しい」と回答すべきだった問題が、改正後には「誤り」と回答すべき問題に変わることもあります。

そして、法律は数年に1回改正されることがあるので、数十年前の過去問を解く際には、改正情報をチェックする作業が必要になってきます。

確かに、問題演習をこなすことは大事ですが、たくさんの問題演習をこなすために改正情報をチェックするための時間をかけるのは、かえって非効率な勉強をすることになります。

過去問集は毎年出版されているので、最新の法改正に対応しています。

こういった過去問集を使っていれば、わざわざ法改正情報をチェックするという面倒な作業は必要ありません。

分かりやすい解説がついている

Webで検索をすると、過去10年よりも前の過去問を掲載しているサイトがいくつか出てきます。

しかし、これらの過去問集には解説がついていないことが多いです。

宅建士試験の勉強では、いかに効率よく勉強していくかがもっとも重要です。

そのためには、過去問演習の際には、素早く問題を解いて解答と解説を確認して、必要な知識をどんどん頭に入れていくことが大切です。

とすれば、最新の法改正に基づく解説がついた過去問集を選んだ方がよいと思います。

宅建士試験は、大きく傾向が変わる場合がある

宅建試験が開始されたばかりの頃は合格率90%で、今よりはるかに簡単な試験でした。

しかし、最近は難化傾向にあり、特に民法や宅建業法では、より横断的な理解が試される問題が出題されています。

このことは、現在において宅建士試験合格者に求められる能力は、宅建試験が開始されたばかりの頃に比べて高くなったことを示しています。現在の宅建士試験では、単に知識を詰め込んだ人ではなく、知識を使って的確に問題を処理することができる人材が求められている傾向にあるのです。

また、合格率も20%程度と、5人に1人しか合格できなくなっており、いわゆる難関資格といえるレベルです。

なので、最近の過去問に絞って対策をした方が得策かと思います。

まとめ

以上、宅建士試験に合格するためには、何年分の過去問を解くべきかについて書いてきました。

結論としては、市販されている過去問集をしっかりこなしていれば十分に対応できます。

どの過去問を選ぶべきかについては、好みの話になってくるので、解説の分かりやすさや見やすさなどで選ぶと良いと思います。

 

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